☆strong>野ブタ。をプロデュース ストーリー
ドラマの前半(1話~6話)では「教室」という独特のルールや移ろいやすい価値観、苛めという残酷な現実が存在する場所で、どのように自分を魅力的に見せ、自分の居場所を確立していくかという点を基調にしつつ様々な信子プロデュース作戦を展開していきます。
表面的にしか人と接しなかった修二が、不器用で手がかかるけれどもひたむきな信子や自分にあくまで正直な彰とのかかわりの中で、徐々に心情に変化が現れる様子が丁寧に描かれています。また、信子に対する露骨な嫌がらせを目の当たりにする中で、いままで冷静を装っていた修二がむき出しの感情を表現するようになっていきます。
このころの作品中で描写される「いじめ」の姿が生々しすぎることもあり、午後9時枠の作品には適さないのではないかというドラマの趣旨から逸脱した非難が一部団体から出ていました。
後半(7話~10話)から修二自ら作り上げた「桐谷修二」と現実の乖離、彰の信子への想い、苛めの犯人(蒼井)との対決などクライマックスに向かって物語りは加速していきます。その中で3人が戸惑い、傷つき、翻弄されながらも、互いを信じ友情を育んでいきます。
季節が晩秋から冬へ移り行く過程とあいまって、シナリオ・映像的にもぐっとシリアスになり、最終的に修二は親の仕事の都合で転校し、彰も修二の後を追って同じ学校に転入します。終盤、いろいろな要素を持った内容が濃密に急展開していく一方でストーリーに不自然さや消化不良の感があるという意見もありますが、しかしこのドラマは全体的にシナリオの自然さよりも、心情的なリアリティや物語の一貫したテーマを扱っていることから、当然の帰結とも言えるでしょう。
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